Column

集患・マーケティングコラム

美容クリニックのマーケティングで最初に抑えたいSEOとEEAT

今年2025年で私も美容医療のマーケティングに携わって10年になります。
10年間で市場の状況も変わり、「これが最適で、大切だ!」という価値観も変わってきました。

またクリニックの特色や運営体制によっても優先順位は変わってきます。

外科中心のクリニックなら症例写真のインプレッションをいかに増やすか?が大事になってきますし、皮膚科中心のクリニックなら広告運用やポータルサイトのクーポンなどで獲得した新規顧客を育てられるか?が最優先課題になります。

今回はどれだけ時代が変遷し、マーケティングのチャネルが増えようとも最重要であるクリニックのホームページ更新管理に直結するSEO対策、及びSEOを円滑に進めるために必要な【EEAT】という概念について解説します。

①SEO対策

SEO(Search Engine Optimization)対策は、Google や Yahoo!といった検索エンジンで検索した際に、上位表示させるための取り組みです。
2000年代初頭のWEBマーケティング黎明期からSEO対策は最重要施策として挙げられており、四半世紀経った現在でも最重要施策と言えます。

適切なキーワードを狙って、自身のクリニックを上位表示させられれば、アクセスが増え、集客効果を高められます。

具体的には以下が挙げられます。

・エリア名を含む施術名
・施術名+検索頻度の高いキーワード(価格・口コミ・ダウンタイムなど)

例えば「ダーマペン」だけだと、上位が軒並み大手美容クリニックがランクされてることが多く、近年のGoogleアルゴリズムを鑑みるに開業したばかりのクリニックが上位表示させるのは至難の業です。

そのため狙うキーワードは、「ダーマペン 新宿」、「ダーマペン 安い 横浜」など複数ワードの組み合わせがおすすめです。

SEOの現実的な取り組み方法

SEOは『こうしたらこの順位に上げることができる!』という必勝法はありません。

自分も何年もこの業界でマーケティングやSEOに取り組んでおりますが、予想以上に成果に繋がることもあれば予想以上に成果が出るのが遅い。
両方とも経験しています。

SEOに取り組む上で前提として理解しておきたいのが【EEAT】です。

EEATとは

E-E-A-Tとは、良質なホームページを評価する基準をGoogleが独自に定めたもので、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」からなる4つの評価基準の頭文字をとった言葉です。

それでは美容クリニックのマーケティングにおけるEEATは何を示唆するものかを順に解説します。

経験(Experience)

医療分野における「経験」は、コンテンツ作成者自身の臨床現場や研究での実体験を指します。

例えば、美容外科医が長年の経験で培った知見を基に二重整形の仕組みやヒアルロン酸注入の有効性を解説したり、術後のアフターケアのコツを伝えたりすることが挙げられるでしょう。

実際の症例に基づくリアルな視点や、試行錯誤の末に得られた教訓など、医療従事者だから伝えられることができるリアルな情報が必要です。

専門性(Expertise)

専門性は各診療科や疾患領域に特化した知識・スキルを正確に分かりやすく発信することが求められます。

具体的には二重埋没法という施術があって、術式には挙筋法と瞼板法の2種類があります。

両者の術式の特徴の違いやメリット・デメリットを明確に簡潔に伝えた上でクリニックで採用している術式についてなぜそれを採用しているか?も伝えると専門性は高まります。

また、論文やガイドラインの知見を適切に引用し、分かりやすく解説することも専門性の一つと言えます。

一般向けには平易な表現を心がける一方、専門家向けには原典へのリンクを提示するなど、対象者に合わせた情報提供が求められます。

権威性(Authoritativeness)

「権威性」は第三者から評価されているかどうかがポイントになります。

例えば専門学会など権威あるサイトからの被リンクや言及、大手医療メディア(ユーザー主導型アプリも含む)での紹介などは、第三者からの高評価の証と言えるでしょう。

逆に、運営者や執筆者の経歴が不明瞭で医療業界での実績が確認できない場合や、学会等からの評価・引用に乏しい場合は、権威性が低いと見なされる傾向があります。

ホームページ内の記事コラムを一つ作成するにあたっても記事の監修医師の情報を明記して、その医師の専門医資格や所属学会、学術論文の掲載情報を載せるなどして『この記事は実績ある医師が監修してるのだから価値があり、根拠がある』という権威性をもたらすことができます。

信頼性(Trustworthiness)

医療における「信頼性」は、情報の正確性・安全性が総合的に高いかを評価する概念です。

記事コラム同様に施術ページでも専門医・指導医資格、学会での研究実績など、執筆者の専門性の高さを端的に示すプロフィールの明記することなどが必要です。

施術ページを作成する際に参考文献や引用元・研究データの出典を明らかにし、誤解や誇大表現を避けて学会ガイドラインなどに基づいた標準的な情報を提供していることなども記載すると信頼性は高まります。

医療である以上完全にオリジナルのものを作成することは至難の業ですので引用したり、ページ内で仮説を展開する場合はネタ元やエビデンス(根拠)を明記しましょう。

サイト管理のセキュリティ的な側面で言うとSSL通信での個人情報保護、プライバシーポリシーや医療広告ガイドラインの遵守など、サイト運営面でのコンプライアンスも信頼性の指標となります。

EEATに加えて独自性も必要

私の個人的見解では独自性(uniqueness)もSEOでの重要な概念だと認識しています。

施術ページや記事コラムもデザインや見せ方は事なっても正直どのクリニックも同じこと言ってるなと感じるユーザーも少なくないでしょう。

実際完全にオリジナルな内容で作成するのは至難の業です。これだけ開業するクリニックが増えると差別化は難しい。

しかし見せ方や工夫で独自性をページにもたらすことは可能と私は考えます。

例えば症例写真をどんどん更新するのも独自性に繋がります。
このような症状だからこのような理由でこの術式を選び、このような結果に至ったというストーリーが施術ページ内で伝えることができればユーザーにとってはある種の擬似体験であり、クリニックを選ぶ一つの選択基準になります。

コンテンツ内容が競合医院とどうしてます似通った内容になることは前提条件に置いた上で独自性を追求することが結果的にちょっとした差別化になり有益な情報としてGoogleに評価されることはよくあります。

まとめ

『自分のクリニックのためにSEOを始めてみたい、覚えたい!!」という方は多いのではないでしょうか?本記事がその前提になる【EEAT】の理解とプラスαの要素の理解に繋がることができたなら幸いです。

弊社、合同会社MarkeTechでは美容クリニックのSEO対策に関して随時ご相談を受け付けております。
美容医療マーケ歴10年以上の私から何かしら有益な情報が提供できるかもしれません。気になられた方は是非お問合せボタンからメールでご連絡くださいませ。