Column

集患・マーケティングコラム

美容クリニックのSEO対策で重要な3つの指標

SEO対策はただ闇雲にSEO施策を行うのではなく、コンテンツ作成の基本を踏まえた上でページを量産し、更新してゆくことが必要です。
とりわけ美容クリニック(美容外科、美容皮膚科、美容内科)のサイトでは、以下の3点が非常に重要な指標となります。

①症例写真の更新頻度

ホームページは生き物です。
情報が常に更新されてるページほどGoogleには高く評価されやすいことは長年コアアルゴリズムアップデートの度に苦心してきた自分も納得ゆく要素です。

美容クリニックのHP更新にフォーカスすると症例写真(ビフォーアフター)が多いほど、ユーザーはクリニックの実績や信頼性を感じやすくなります。

施術を検討する人にとって、自分のなりたい未来が視覚的に見える症例写真は大きな判断材料です。

サイトのオリジナル性が高まり、検索エンジンから高く評価されやすい。

ユーザーの興味を引き、滞在時間の増加につながる。

クリニックの経験・技術力を示すことで信頼度がアップする。

上記のメリットがあるのでホームページに上げる症例写真は多ければ多いほど良いです。

ただし、その分、品質管理には注意をしましょう。
良くも悪くも症例写真はクリニックを選ぶ際の判断材料なのでユーザー目線を持ちながら載せる症例写真を判断することも大切です。

②強化施術ページの滞在時間

クリニックが特に力を入れている施術ページでユーザーの滞在時間が長いほど、コンテンツの充実度や魅力が高いと判断できます。

滞在時間が長いページはユーザーからの評価も高く、検索エンジンの評価にも好影響をもたらします。

◯施術がおすすめの方
◯施術のメリット・デメリット
◯術後のアフターケアやダウンタイム、注意事項
◯施術の流れ
◯対象の症例写真や動画
◯よくある質問

上記のようなユーザーが欲しい情報を網羅して分かりやすく伝えることで滞在時間が長くなります。

また、デメリットやダウンタイムについても詳しく解説することで「◯◯ デメリット」、「◯◯ダウンタイム」という検索ワードでも表示される確率が高まります。

また施術ページごとに監修医師の情報(氏名、経歴、SNSアカウントなど)を記載することにより記載内容の信頼性(根拠)をアピールすることができますのでこちらもマストで実行するようにしましょう。

③医療広告ガイドラインの遵守

医療広告ガイドラインとは2018年6月に、医療法改正に伴って厚生労働省から出された、医療広告の指導方針です。

広告や医療サービスに関する消費者トラブルが増加傾向にあったことから、クリニックのホームページも広告と見なされ、規制の対象になりました。

このガイドラインが制定されてから施術の体験談掲載(患者目線)は禁止になり、また症例写真の見せ方にもルールが加わりました。

それまでは術前術後の画像を並べてその見せ方を工夫すれば良かったのが下記説明テキストを加える必要が生まれました。

◯治療内容
◯治療期間・回数
◯施術費用
◯施術のリスク・副作用

美容皮膚科で近年人気施術になったポテンツァ(POTENZA)を例に挙げて書き方を説明すると

◯治療内容
ポテンツァによるクレーター治療
製剤はマックーム

◯治療期間・回数
4〜6週間ごとに4回治療

◯施術費用
一回あたり120,000円(税込)
※製剤代含む

◯リスク・副作用
腫れ、色素沈着、赤み、火照り、紅斑が生じる可能性

上記のようなテキスト文を症例写真配下にしっかりと記載されているかを明記する必要があります。

言い換えれば医療広告ガイドラインの遵守はSEOにおける評価項目として前回記事で紹介したEEATにおける経験(Experience)と信頼性(Trustworthiness)を高めるための取り組み、レギュレーションと言い換えることもできるので医療広告ガイドラインはSEOとは別概念と捉えずに遵守してホームページを運用するようにしましょう。

まとめ


今回ご紹介しました
①症例写真の更新頻度
②強化施術ページの滞在時間
③医療広告ガイドラインの遵守

この3点は関連性があり③を遵守して①を日々止めどなく実践して、②を結果的に高めてゆくと考えて頂けるとシンプルに繋がりやすくなると存じます。
本記事で紹介した3つの指標は美容クリニックだけでなく医療機関のマーケティング全般にも通じることです。
基本の「キ」とも言える内容ですが、SNS運用やLP制作にも通じる概念なのでしっかり抑えてホームページの更新と運用を行いましょう。